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[HGG12-P08] 鬼怒川破堤地点付近の自然堤防堆積物と氾濫堆積物の粒度分析
キーワード:洪水、自然堤防、堆積物
2015年9月10日の鬼怒川の破堤により、大量の氾濫堆積物が堤内地に堆積した。堤内地は自然堤防上にあるが、現地調査の結果、今回の氾濫堆積物よりも、自然堤防堆積物のほうが粒径がより細かいことが分った。そこで、両方の堆積物を採取し、-2φ~4φまで1φ刻みに粒径を篩分けした。その結果、自然堤防堆積物では4φの細砂が卓越するが、今回の氾濫堆積物は2~3φの中砂が卓越することが分った。このことは、自然堤防堆積物の洗掘による氾濫堆積物への供給の寄与がかなり低いことを示唆する。なお,本研究は科研究費特別研究促進費(課題番号:15H06923;研究代表者田中茂信京大教授)の一部を使用した。