日本地球惑星科学連合2016年大会

講演情報

口頭発表

セッション記号 H (地球人間圏科学) » H-GG 地理学

[H-GG13] 自然資源・環境の利用と管理

2016年5月25日(水) 13:45 〜 15:15 101A (1F)

コンビーナ:*上田 元(一橋大学・大学院社会学研究科)、大月 義徳(東北大学大学院理学研究科地学専攻環境地理学講座)、座長:大月 義徳(東北大学大学院理学研究科地学専攻環境地理学講座)、上田 元(一橋大学・大学院社会学研究科)

14:30 〜 14:45

[HGG13-04] ミャンマー・インレー湖の保全管理計画の概要と研究上の課題

*古市 剛久1 (1.サンシャインコースト大学 サステイナビリティ研究センター)

キーワード:基礎データ、土砂、侵食、水資源

ミャンマー東部のシャン高原西縁に位置するインレー湖とその流域(3,800km2)の保全管理は、湖と流域の持つ経済、社会、文化的な重要性から、地域レベルだけでなく国レベルの関心を集めている。ミャンマー国で環境保全管理の中核を担う環境保全・林業省(森林局)は、2015/16年から2019/20年にかけてのインレー湖保全5ヶ年行動計画を策定中である。この計画では、重点地区、活動計画案、予算・投入案、モニタリング・評価計画が示されることになる。本稿では公表された5ヶ年行動計画のドラフトを概観し、2004年以来筆者が現地で蓄積してきた調査データを参照しつつ特に土砂と水資源に関する認識と対策に関して考察し、保全管理へ向けた研究ニーズを議論する。