日本地球惑星科学連合2016年大会

講演情報

ポスター発表

セッション記号 H (地球人間圏科学) » H-SC 社会地球科学・社会都市システム

[H-SC16] 人間環境と災害リスク

2016年5月23日(月) 17:15 〜 18:30 ポスター会場 (国際展示場 6ホール)

コンビーナ:*青木 賢人(金沢大学地域創造学類)、松多 信尚(岡山大学大学院教育学研究科)、須貝 俊彦(東京大学大学院新領域創成科学研究科自然環境学専攻)

17:15 〜 18:30

[HSC16-P04] 台風による複合災害のリスク評価のための新しい指標

*下川 信也1村上 智一1吉野 純2安田 孝志3 (1.国立研究開発法人 防災科学技術研究所、2.岐阜大学、3.愛知工科大学)

キーワード:リスク評価、台風、高潮、高波、強風、複合災害

本研究は、台風に関わる沿岸域での複合災害のリスク評価を行うための新しい指標を提案することを目的とする。台風は強風のみならず高潮や高波を引き起こす。それゆえ、台風外力に関わる複合災害は、沿岸域で起ると予想される。
我々は、その複合災害のリスク評価する指標として、同時超過時間(SED):風速、高潮、波高が同時にそれらの計画値を越える期間を提案する。SEDの有効性を確認するために、台風ボーガススキームを含む大気・海洋・波浪結合モデルを利用して、伊勢湾における現在気候時と地球温暖化時の台風の数値実験を行った。
数値実験の結果は、SEDの観点からは、伊勢湾の中央部が、従来の最高潮位の指標では最も危険とされてきた湾奥部よりも危険であることを示す。この結果は、SEDが複合災害のリスク評価の指標として、重要であり、台風災害のリスクは、最高潮位のみならずSEDの観点からも評価されるべきであることを示唆する。
References:
T. Murakami, S. Shimokawa, J. Yoshino, and T. Yasuda, 2015, A new index for evaluation of risk of complex disaster due to typhoons, Nat. Hazards, 75, 29-44 (doi:10.1007/s11069-015-1824-5).