日本地球惑星科学連合2016年大会

講演情報

ポスター発表

セッション記号 H (地球人間圏科学) » H-TT 計測技術・研究手法

[H-TT21] 環境トレーサビリティー手法の開発と適用

2016年5月24日(火) 17:15 〜 18:30 ポスター会場 (国際展示場 6ホール)

コンビーナ:*陀安 一郎(総合地球環境学研究所)、中野 孝教(大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 総合地球環境学研究所)

[HTT21-P16] 同位体環境学のオントロジーを構築する

*近藤 康久1熊澤 輝一1関野 樹1陀安 一郎1中野 孝教1 (1.総合地球環境学研究所)

キーワード:同位体環境学、オントロジー、知識基盤、専門用語

総合地球環境学研究所は、2016年度から6年間の第3期中期目標・中期計画期間において、同位体測定データの共有・公開と、同位体環境情報の地図化すなわち同位体景観(isoscape)の可視化に関する研究開発を重点的に推進する。そのための準備作業として同位体環境学の語彙体系の整理を試みた。具体的には、情報学と同位体環境学の研究者が同席して、地球研市民セミナーの講演から抽出した語彙を記した付箋を壁面にレイアウトする手法を用いてブレインストーミングを行い、同位体環境学のうち特に水文学と生態学、地球化学、社会科学に関連する分野の語彙の関連性を整理した。その結果に基づき、オントロジー解析ソフト「法造」(http://hozo.jp)を用いてオントロジー(知識体系)を構築した。今後は、語彙整理の対象を考古学・地理学など同位体環境学を構成する他の領域に拡張した上で、事象を主語(subject)・述語(predicate)・目的語(object)の三つ組(triple)で記述するRDF(Reference Description Framework)というデータモデルを用いて同位体環境学の知識体系を記述することが課題である。