日本地球惑星科学連合2016年大会

講演情報

ポスター発表

セッション記号 H (地球人間圏科学) » H-TT 計測技術・研究手法

[H-TT23] 環境リモートセンシング

2016年5月23日(月) 17:15 〜 18:30 ポスター会場 (国際展示場 6ホール)

コンビーナ:*石内 鉄平(明石工業高等専門学校)、島崎 彦人(独立行政法人国立高等専門学校機構 木更津工業高等専門学校)、近藤 昭彦(千葉大学環境リモートセンシング研究センター)、作野 裕司(広島大学大学院工学研究院)、長谷川 均(国士舘大学文学部地理学教室)、桑原 祐史(茨城大学 広域水圏環境科学教育研究センター)

17:15 〜 18:30

[HTT23-P01] Landsat-8データによる宍道湖水草の自動マッピングシステムの開発

*作野 裕司1 (1.広島大学)

キーワード:湖、モニタリング、衛星

島根県東部に位置する宍道湖では,2009年以降,沿岸部の水草の異常発生に伴う漁業への影響が問題となっている。そこで,リモートセンシングによる即時的な水草分布の把握が期待されている。本研究では2013年2月に打ち上げられた高解像度(30m)で高感度(12bit)のLandsat-8/OLIデータ(衛星データは2013年4月から2015年11月までの32シーン)を使って、水草分布を自動算出、マッピングする手法を開発する。まず、OLIデータからの水草抽出は、Sakuno et al. (2013) を参照して,NDVIを利用した。水草と非水草を分けるためのNDVIのしきい値は0に設定された。また,衛星画像のゴマ塩状のノイズを除去するために,メディアンフィルターが使われた。最終的には、OLIデータからNDVI計算を経て、水草の位置とNDVIのxyzデータが出力されるMatlab(Mathworks)プログラムが開発された。得られた宍道湖・中海の水草分布は特に宍道湖南岸の中央部で9~11月に多く繁茂することが確認された。