13:45 〜 14:00
[MAG24-13] 福島県を流れる河川における放射性セシウムの動態調査
キーワード:放射性セシウム、河川
福島県では、農業・工業用水等に河川水が広く使われている。多くの河川で、飲用基準に対し放射性セシウム濃度は十分低下しているものの、出水時の再堆積による空間線量への影響や、農産物・生態系を介した放射性セシウム移行などの評価のため、継続した観測が必要とされる。
そこで、阿武隈水系および浜通りに30の観測地点を設け、浮遊砂サンプラーによる浮遊砂採取を実施し、懸濁態放射性セシウム濃度を測定した。加えて、流量・濁度データを取得し、土砂および放射性セシウムのフラックスを算出した。
懸濁態Cs-137濃度は、事故後低減傾向が続くものの、2012年以降減少速度は低下している。また、除染が進行中の口太川上流部では、2014年以降濃度の急激な低下が見られた。農地の除染で、表土のはき取りと客土が行われたこととの関係が示唆される。
2015年9月に、台風の接近に伴う豪雨イベントが起き、阿武隈川下流域では、2011年9月の台風(Roke)による出水と同程度の水位を記録した。しかし、Cs-137濃度が低下しているため、懸濁態のCs-137フラックスは2011年9月に比べ1桁低い値となった。
そこで、阿武隈水系および浜通りに30の観測地点を設け、浮遊砂サンプラーによる浮遊砂採取を実施し、懸濁態放射性セシウム濃度を測定した。加えて、流量・濁度データを取得し、土砂および放射性セシウムのフラックスを算出した。
懸濁態Cs-137濃度は、事故後低減傾向が続くものの、2012年以降減少速度は低下している。また、除染が進行中の口太川上流部では、2014年以降濃度の急激な低下が見られた。農地の除染で、表土のはき取りと客土が行われたこととの関係が示唆される。
2015年9月に、台風の接近に伴う豪雨イベントが起き、阿武隈川下流域では、2011年9月の台風(Roke)による出水と同程度の水位を記録した。しかし、Cs-137濃度が低下しているため、懸濁態のCs-137フラックスは2011年9月に比べ1桁低い値となった。