日本地球惑星科学連合2016年大会

講演情報

インターナショナルセッション(口頭発表)

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-IS ジョイント

[M-IS02] International Geosciences and Geoparks Programmeのこれから

2016年5月24日(火) 09:00 〜 10:30 A01 (アパホテル&リゾート 東京ベイ幕張)

コンビーナ:*中田 節也(東京大学地震研究所)、渡辺 真人(産業技術総合研究所地質情報研究部門)、目代 邦康(自然保護助成基金)、斎藤 文紀(国立研究開発法人産業技術総合研究所地質情報研究部門)、座長:渡辺 真人(産業技術総合研究所地質情報研究部門)、中田 節也(東京大学地震研究所)

09:00 〜 09:30

[MIS02-01] UNESCO GLOBAL GEOPARKS

★招待講演

*McKeever Patrick1 (1.国際連合教育科学文化機関自然科学局生態地球科学部)

キーワード:Geopark, International Geosciences and Geoparks Program, UNESCO

2004年以来、ユネスコは国際的に価値のある地質遺産を持ち持続可能な発展の計画を持つ地域を世界ジオパークとして認定してきた。2015年の第38回ユネスコ総会で、ユネスコグローバルジオパークが満場一致で採択され、これまでの世界ジオパークはすべてユネスコジオパークに移行することが合意された。これは、1972年に世界遺産条約が承認されてから初めてのユネスコによる地域の認定システムであり、既存の地域をそのまま新たなシステムに受け入れる初めての例である。
世界遺産はある場所の価値が10箇条の基準を満たすかどうかに焦点を置いているのに対し、ユネスコグローバルジオパークは、国際的に価値のある地質遺産を自然・文化・無形遺産と結びつけて楽しむことにより、地域活性化と持続可能な発展を実現することをその中心的な価値とする。この公園では、ユネスコグローバルジオパークの背景にある考え方を例を示して説明するとともに、ユネスコによる今回の決定がもたらすさまざまな変化を議論する。