日本地球惑星科学連合2016年大会

講演情報

ポスター発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-IS ジョイント

[M-IS07] ジオパーク

2016年5月25日(水) 17:15 〜 18:30 ポスター会場 (国際展示場 6ホール)

コンビーナ:*尾方 隆幸(琉球大学教育学部)、植木 岳雪(千葉科学大学危機管理学部)、藁谷 哲也(日本大学大学院理工学研究科)、平松 良浩(金沢大学理工研究域自然システム学系)、有馬 貴之(帝京大学 経済学部 観光経営学科)、大野 希一(島原半島ジオパーク協議会事務局)、松原 典孝(兵庫県立大学大学院 地域資源マネジメント研究科)

17:15 〜 18:30

[MIS07-P02] ジオパーク活動におけるGIS技術の応用ー室戸ジオパークの事例-

*中村 有吾1 (1.室戸ジオパーク推進協議会)

キーワード:GIS、ジオパーク活動、室戸ユネスコ世界ジオパーク

ジオパークの存在とその意義は,地理学や地質学に携わる者には周知されていると思う。しかし,それ以外の一般の人にはまだなじみが薄いといってよい。たとえば,筆者が勤務する室戸世界ジオパークセンターの来館者に対するアンケート結果を見ると,「テーマパーク」や「動物園」のような施設をイメージして,またそのような施設であることを期待して,「来園」している節がある。室戸世界ジオパークにも「ジオパークセンター」という拠点施設が存在するが,実際には高知県室戸市の全域がジオパークであることはあまり理解されていないのではなかろうか。ジオパークが一定の広がりを持った地理的空間であることは確かであり,その全体を把握するには,地図化することが一番である。情報を常に更新する必要があること,地理学者以外のジオパーク関係者と情報を共有する必要があること,一般に対して情報を提供・公表する必要があることなどの理由から,GISを用いた情報管理が必要になると考える。本発表では,室戸世界ジオパークにおける動物の生息環境調査や,観光開発,施設管理へのGISの利用・応用事例を紹介する。