日本地球惑星科学連合2016年大会

講演情報

口頭発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-IS ジョイント

[M-IS19] 南北両極のサイエンスと大型研究

2016年5月24日(火) 10:45 〜 12:15 201B (2F)

コンビーナ:*中村 卓司(国立極地研究所)、杉本 敦子(北海道大学大学院 地球環境科学研究院)、杉山 慎(北海道大学低温科学研究所)、座長:中村 卓司(国立極地研究所)

11:45 〜 12:00

[MIS19-05] 極域科学のフロンティア:マスタープラン2017に向けて

白石 和行1、*中村 卓司1 (1.国立極地研究所)

キーワード:極域、南極、北極

南北両極での極地研究が進められている。わが国もIGYに始まる日本南極地域観測事業による南極観測研究はもとよりここ四半世紀は北極域の観測研究も精力的に進められ、GRENE北極気候変動研究事業(2011-2015年度)、それに続くArCS北極研究推進プロジェクト(2015-19年度)ではオールジャパンで北極環境研究が進展するなど極域科学研究が進展するとともに、グローバルな地球環境変動研究への貢献も著しい。 一方、日本学術会議が進める大型研究のマスタープランでは、2011年には極域に関して3つの計画が提案されたが検討の過程で一つの提案として提出され、2014年にはこれを見直して「極域科学のフロンティア-南極観測・北極観測の新展開による地球環境変動研究-」として、国立極地研究所所長が提案代表者として提案し、マスタープラン2014に採択されている。本年公募が行われているマスタープラン2017は、2014版の小改定ということで、極域科学の提案も2014版をベースとした提案を行うべく改定を進めている。本講演では、日本学術会議マスタープランに向けたこれまでの極域科学の大型研究提案の背景を紹介しつつ、今回提案した「極域科学のフロンティア」提案について紹介し、議論の材料とする。マスタープラン2020は大規模な改定となるため、それに向けた課題の大幅改定について今後検討を進める必要があると考えられ、現在活動を行っているようなIASC/SCARの合同のWGなどによる継続的な議論が必要であると考える。