日本地球惑星科学連合2016年大会

講演情報

口頭発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-IS ジョイント

[M-IS19] 南北両極のサイエンスと大型研究

2016年5月24日(火) 10:45 〜 12:15 201B (2F)

コンビーナ:*中村 卓司(国立極地研究所)、杉本 敦子(北海道大学大学院 地球環境科学研究院)、杉山 慎(北海道大学低温科学研究所)、座長:中村 卓司(国立極地研究所)

12:00 〜 12:15

[MIS19-06] 南極大型テラヘルツ望遠鏡計画

*中井 直正1 (1.筑波大学)

キーワード:天文宇宙観測、大型望遠鏡、南極ドーム

南極大陸内陸部の(新)ドームふじ基地など高原地帯は標高が高く、気温が極めて低いために宇宙から来る赤外線~テラヘルツ波~サブミリ波を吸収する大気中の水蒸気が極めて少なく、地上で最高唯一の天文観測環境にある。また人工衛星搭載望遠鏡に比べて大型望遠鏡の設置が可能、経費が安価、最新の観測装置を搭載可能、装置の更新が容易、故障しても修理が可能などの長所がある。
ここに口径30m級テラヘルツ望遠鏡を建設して、可視光では見えない暗黒銀河の広域掃天観測を行い、銀河の形成進化を解明するなど宇宙論から惑星までの研究を飛躍的に発展させる望遠鏡計画を提案する。これは国立天文台が現在、ハワイに建設中の30m光赤外線望遠鏡(TMT)の次の日本の大型望遠鏡計画として提唱しているものであり、天文学分野と極域科学分野が協力して推進する大型計画である。