17:15 〜 18:30
[MIS34-P41] ALOS-2/PALSAR-2データを用いた2016年熊本地震による地表変動の把握と斜面崩壊分布の関わり
キーワード:地震、地すべり、斜面、熊本、SAR、PALSAR-2
平成28年(2016年)熊本地震については、2016年4月14日の前震(M6.5)と16日の本震(M7.3)が立て続けに生じたが、本稿では、山地で発生した斜面崩壊に大きな影響を与えたであろうと思われる本震に焦点を当てて、地震による地表変動と斜面崩壊の分布の関係を見出そうとした。具体的には、4月15日と4月29日に観測された、SM-1モードのALOS-2/PALSAR-2データのアセンディング(ビーム:U1-4、オフナディア角21.9°)とディセンディング(ビーム:U2-6、オフナディア角29.1°)を用いて、SAR干渉画像を得た。次に、それらを使って2.5次元解析(国土地理院, 2016)を行い、東西方向と上下方向の地表変動を把握した。これに千木良・松四(2016)による地震による斜面崩壊分布データを重ね合わせた。その結果、地表変動の著しい範囲と斜面崩壊の分布域が重なることが分かった。
参考文献
国土地理院(2016):平成28年熊本地震(SAR干渉画像を用いた2.5次元解析).
http://www.gsi.go.jp
千木良雅弘・松四雄騎(2016):平成28年(2016年)熊本地震による南阿蘇村における斜面変動の発生状況(第2報).
http://www.slope.dpri.kyoto-u.ac.jp/disaster_reports/2016KumamotoEq/2016KumamotoEq2.html
参考文献
国土地理院(2016):平成28年熊本地震(SAR干渉画像を用いた2.5次元解析).
http://www.gsi.go.jp
千木良雅弘・松四雄騎(2016):平成28年(2016年)熊本地震による南阿蘇村における斜面変動の発生状況(第2報).
http://www.slope.dpri.kyoto-u.ac.jp/disaster_reports/2016KumamotoEq/2016KumamotoEq2.html