[M-IS34] 2016年熊本地震および関連する地殻活動

[MIS34-P13] 2016年熊本地震に対するｂ値時空間変動解析

*小張 剛照¹、韓 鵬¹、服部 克巳¹ (1.千葉大学大学院理学研究科)

キーワード：地震、ｂ値

2016年4月14日午後9時26分、熊本県熊本地方を震源とする深さ11 kmでMj6.5の地震が発生した。これは16日午前1時25分に発生した熊本地方を震源とするMj7.3(本震)の前震と考えられている。 今回は2016年4月16日午前1時25分に発生したMj7.3に対し、グーテンベルク・リヒター則に基づくｂ値解析を用いて、応力場の時空間変動解析をしたことを示す。主な解析内容はb値空間分布と時間変化を解析したことである。使用した地震カタログはJMAの地震カタログ(2010/01/01-2016/4/16)であり、解析に使用する地震は深さ20 kmまでとした。b値空間分布は熊本県を中心に九州地方全体の領域（E129°-133°,N31°-34.50°）で解析を行った。また、b値空間分布を求めるのにあたり解析地域の地図上をG度で区切り、格子を作る。その格子の中心点から円（半径R km）を考える。円内の地震数がN個以上の時は格子内のb値の計算を行う。ただし、円内の地震数が設定したN個に達しない時マッピングは行わない。本研究で、各パラメータはG=0.05°、R＝60 km、N=80、100個に設定した。一方、時間変化はMoving window法（決まった地震数でb値を計算すること）を使用した。Window中の地震数は200,100個としStepはそれぞれ100,50個と設定した。詳細な結果は発表で報告する。