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[MIS34-P85] 2016年熊本地震における液状化被害の概況とその分布(速報)
キーワード:液状化被害、地形条件、平成28年(2016年)熊本地震、被害分布図
2016年4月14日及び16日に発生した熊本地震によって、熊本市内では液状化現象による被害が発生した。本発表では、熊本市西区と南区の一部地域を対象として、現地調査とGoogle Earth画像の判読から明らかになった被害の概況と分布を報告する。調査地域では、液状化による噴砂の発生が顕著で、ほかに開口亀裂、路面陥没・波状変形といった被害が見受けられた。また一部地域では、液状化が要因と考えられる宅地地盤・舗道・電柱の沈下・傾動が確認された。これらの被害は、旧河道、低い自然堤防帯・後背湿地などの地形面において発生しており、いずれの地域においても局所的な分布傾向を示していた。