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[MZZ32-04] 地質学、(固体)地球物理学・地震学の研究手法と用語法の比較;プレートテクトニクス理論受容過程の違いをどう考えるか?
キーワード:研究手法、地質学と地球物理学、プレートテクトニクス理論
プレートテクトニクス理論の日本の地球科学界への受容過程について記述した泊次郎(2008)は、地質学におけるそれが(固体)地球物理学・地震学と比較して10年遅れたと結論した。その根拠の一つとして泊は、地質学会における「プレート語」の使用頻度が上昇するのが、地震学会と比べて10年遅れていることを指摘した。これに対して芝崎美世子(2011)はブルデュー(BOURDIEU, Pierre)の「界」概念を用いて、地質学と(固体)地球物理学・地震学では「界」が違うことから「プレート語」の使用頻度に違いが出ることは不自然ではない、として、地質学におけるプレートテクトニクス理論受容が遅れたことの根拠とはならない、と批判した。
著者は今回、地質学と地球物理学・地震学の手法を比較することによって、地質学と(固体)地球物理学・地震学における用語法にどのような違いが生じるのかを考察する。固体地球という同じものを研究対象とする地質学と(固体)地球物理学・地震学の違いをあらためて比較することで、お互いの研究者の間に存在する「通約不可能性」を乗り越える方法を考察する。
著者は今回、地質学と地球物理学・地震学の手法を比較することによって、地質学と(固体)地球物理学・地震学における用語法にどのような違いが生じるのかを考察する。固体地球という同じものを研究対象とする地質学と(固体)地球物理学・地震学の違いをあらためて比較することで、お互いの研究者の間に存在する「通約不可能性」を乗り越える方法を考察する。