日本地球惑星科学連合2016年大会

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口頭発表

セッション記号 O (パブリック) » パブリック

[O-01] 次期学習指導要領で求められる資質・能力の達成を目指して

2016年5月22日(日) 15:20 〜 17:00 301A (3F)

コンビーナ:*宮嶋 敏(埼玉県立深谷第一高等学校)、秋本 弘章(獨協大学経済学部)、田口 康博(千葉県立銚子高等学校)、座長:秋本 弘章(獨協大学経済学部)、田口 康博(千葉県立銚子高等学校)、石井 英真(京都大学大学院教育学研究科)、宮嶋 敏(埼玉県立深谷第一高等学校)

16:15 〜 16:30

[O01-07] 次期高等学校学習指導要領における地学基礎科目改善の提案

★招待講演

*田口 康博1上村 剛史2川村 教一3小林 則彦4瀧上 豊5根本 泰雄6畠山 正恒7藤原 靖8南島 正重9宮嶋 敏10矢島 道子11山下 敏12渡邉 正人13 (1.千葉県立銚子高等学校、2.海城中学高等学校、3.秋田大学教育文化学部、4.西武学園文理中学高等学校、5.関東学園大学、6.桜美林大学自然科学系、7.聖光学院中学高等学校,、8.神奈川県立向の岡工業高等学校定時制総合学科、9.東京都立両国高等学校、10.埼玉県立深谷第一高等学校、11.日本大学文理学部、12.埼玉県立児玉白楊高等学校、13.神奈川CST)

キーワード:次期学習指導要領、地学基礎、アンケート調査、教育施策、地学現象の原理や仕組み、ストーリー性

現行の高等学校学習指導要領において「地学基礎」が設定され、その実施から4年が経過した。高等学校において地学を学ぶ生徒の割合は上昇し、高等学校地学教育の普及には一定の改善が見られる。
JpGU教育課程小委員会では、さらに国民の地学的リテラシーを高めるための取組として、一昨年度の地球惑星科学連合大会において、「次期学習指導要領における高校地学教育のあり方」を考える際、3つの科目案(A案、B案、C案)を提案した。また、昨年度は、「地学基礎」授業担当教員にアンケート調査を実施し、その現状と課題および改善点について報告した。
ここ数年、次期学習指導要領改訂への動きに加え、国際的な変化に対応できる人材育成等を目的とした大学入試改革等、日本の教育施策に関し、大きな変革がなされることが明らかになってきている。
これらを踏まえ、本小委員会では、次期学習指導要領においても、「地学基礎」が継続して設定されることを想定し、その望ましいあり方について議論を重ね、一定の方向性を確認した。
その主要な点は以下の4点である。
①現行の「地学基礎」を基盤とすること。(前述A案)
②盛り込むべきキーワード・概念を精選すること。
③地学現象の原理や仕組みを学ぶ内容を盛り込むこと。
④ストーリー性のある展開で構成すること。
これらについて提案し、今後の地学教育を充実させるための議論の一助としたい。