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[O02-P04] 群馬県板倉コアのコケムシ化石について
キーワード:コケムシ、古東京湾、板倉コア、地蔵堂層、藪層
板倉コアは群馬県板倉町で掘削されたコアである.板倉コアの地蔵堂層(40万年前)と藪層(30万年前)からコケムシ化石が産出した. 板倉コアの地蔵堂層と藪層は,すでに有孔虫と介形虫化石の研究が行われ,当時存在した古東京湾の古環境が推定されている.そこでコケムシ化石を使って別な観点から研究することにした.コケムシは6属6種産出し, Acanthodesia savartii が最も多く産出した.その結果,古環境は温暖で水深は30mより浅く藻場の存在する環境であることが推定された.これらの結果は介形虫化石と有孔虫化石から推定された古環境の結果とよく一致する. コケムシ化石をさらに詳細に研究することでより詳しく古環境が推定できる.