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[O02-P24] 江戸時代小氷期の若狭地方 ~モダン・アナログ法による気候復元~
キーワード:花粉分析、三大飢饉、気候復元、モダン・アナログ法
堆積物の花粉分析で過去の気候を定量的に復元出来る事が知られている。福井県の若狭地域では、江戸の三大飢饉の時代が寒冷であったと記録に残っているが、当時の気温については知られていない。過去の気候について定量的に検証するため、花粉分析を行った。炭素14年代測定の結果に基づき、江戸時代の三大飢饉の層とその前後の16サンプルを採取し、花粉抽出の後、1サンプルにつき、樹木の花粉を計200個計測し、含まれる花粉の種や属の割合を求めた。その花粉データをもとに、気候復元ソフトpolygonを使用して、300年前の気候を復元した。その結果私たちは二つの低温期を発見することができた。