13:45 〜 15:15
[O02-P62] 松川における鉄分沈殿の化学的メカニズムの解明
長野県上高井郡に流れている松川は、酸性の河川で鉄分により川原の色が赤褐色となっている。これは上流の硫黄鉱山の影響であることが知られている。しかし硫黄鉱山跡のある源流域の横手川では鉄分の沈殿はなく、途中の支流である赤水沢の合流以降で沈殿が始まる。中性河川の流入に伴い、鉄イオン濃度が薄まるにも関わらず沈殿を生じる現象を不思議に思い、研究を行った。その結果、
1.化学反応式は [ 2Fe3+ + 6H2O → Fe2O3・3H2O↓ + 6H+ ] である。
2.鉄分の沈殿に酸素による影響はなく、上流で発生している硫化水素による還元の影響もない。松川は源流より強く酸化
されている。
3.pHの上昇で沈殿を生じる。
4.温度の影響もあり、高温で沈殿を生じやすい。
以上のことから、松川は中性河川の流入に伴い主にpHの上昇で夏季に沈殿を生じることが分かった。
1.化学反応式は [ 2Fe3+ + 6H2O → Fe2O3・3H2O↓ + 6H+ ] である。
2.鉄分の沈殿に酸素による影響はなく、上流で発生している硫化水素による還元の影響もない。松川は源流より強く酸化
されている。
3.pHの上昇で沈殿を生じる。
4.温度の影響もあり、高温で沈殿を生じやすい。
以上のことから、松川は中性河川の流入に伴い主にpHの上昇で夏季に沈殿を生じることが分かった。