日本地球惑星科学連合2016年大会

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[O-02] 高校生によるポスター発表

2016年5月22日(日) 13:45 〜 15:15 ポスター会場 (国際展示場 6ホール)

コンビーナ:*原 辰彦(建築研究所国際地震工学センター)、久利 美和(東北大学災害科学国際研究所)、紺屋 恵子(海洋研究開発機構 地球環境変動領域)、成瀬 元(京都大学大学院理学研究科)、山田 耕(早稲田大学政治経済学術院)

13:45 〜 15:15

[O02-P64] 焼畑は、地球にとって良いの?悪いの?

*丸亀 由芽1、*吉村 衣純1 (1.五ヶ瀬中等教育学校)

キーワード:焼畑

私たちは、現在の地球温暖化に興味を抱き研究を開始したが、地球温暖化は世界規模の問題であり、身近な
問題としては認識されにくい。そこで、私たちは自分たちの住む地域に目を向けてみることにした。私たち
の住む五ヶ瀬町は、昨年「世界農業遺産」に認定された高千穂郷・椎葉村地域に含まれている。その中で、
私たちが注目したのは椎葉村の「焼畑」である。 焼畑は、農地を焼き払い地力を回復させる農法である。森
林あるいは原野に火を入れて草や木を焼き払い、焼け残った草木や灰を肥料として作物を栽培する。4年ほ
ど作物を育てたら、またそこを森林や原野に戻すというような流れで行われている。「土地の自然再生力」
を活かし、古くから伝わっている農法だが、私達はこの焼畑が地球に及ぼす影響を考えた。まず、注目した
のが焼畑が行われる際に発生するCO2の量である。木や草を燃やすため、当然CO2が 発生していると考
えられる。地球温暖化の原因として考えられるCO2濃度を他の農法を活用している地域と比べるとどう違う
のかを調べた。次に注目したのが土壌の状態である。土地がやせるのを防ぐために焼畑は行われるのであるが、
実際に土地がどれほど栄養を含んでいるかを調べた。これらの研究を踏まえながら、焼畑の特徴性質を知り、
地球への影響を客観的な視点から分析した。