[O-04] ジオパークへ行こう

[O04-P31] 高校教育へのジオパークの活用とその効果-山陰海岸ジオパークの例-

*松原 典孝^1,2 (1.兵庫県立大学大学院　地域資源マネジメント研究科、2.山陰海岸ジオパーク推進協議会)

キーワード：ジオパーク、高校教育、スーパーサイエンスハイスクール

現在，高校教育においては実践的教育プログラムが必要であるとされている．文部科学省では，高校教育のためのガイドラインに研究機関や大学と協力することが重要であると提唱している．しかし，大学や研究機関は，高校のための特別な教育的プログラムを通常持っておらず，大学・研究機関の協力を簡易に受けることは困難である．一方で，ジオパークにおいて学校教育は重要なプログラムのうちの1つである．各ジオパークでは様々な教育的なプログラムを提供しており，構成団体や関係機関に大学・研究機関が入っていたり，運営組織そのものに学術専門家いることも多く，高校教育にジオパークの教育プログラムを取り入れることは容易である．
山陰海岸ジオパークでは，2010年から兵庫県立豊岡高等学校のSSH授業の一環としてジオパークにおける教育プログラムを取り入れてきた．2014，2015年度は，生徒たちに地質構造と地形形成，特徴的地形を活用した人々の暮らしの関係性を研究させるために山陰海岸ジオパークのほか糸魚川ジオパーク，白山手取川ジオパーク，恐竜渓谷ふくい勝山ジオパーク，レスボスジオパークを活用した．