日本地球惑星科学連合2016年大会

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[O-04] ジオパークへ行こう

2016年5月22日(日) 17:15 〜 18:30 ポスター会場 (国際展示場 6ホール)

コンビーナ:*渡辺 真人(産業技術総合研究所地質情報研究部門)

17:15 〜 18:30

[O04-P33] ジオパークネットワークを活用した教育交流事業

中城 利克1安藤 久美子2恒賀 健太郎3、*堀内 悠1 (1.おおいた姫島ジオパーク推進協議会、2.おおいた豊後大野ジオパーク推進協議会、3.大分県生活環境部生活環境企画課)

キーワード:おおいた姫島ジオパーク、おおいた豊後大野ジオパーク、霧島ジオパーク、姫島小学校、菅尾小学校

2013年に日本ジオパークに認定されたおおいた姫島ジオパークとおおいた豊後大野ジオパークでは、毎年夏に地域内の小中学生を対象とした教育交流を実施している。本発表では、教育交流事業の内容とその成果、今後の課題について紹介する。
大分県内のジオパーク間で行う教育交流事業は、2013年度から毎年行っており、2015年度には小学生を対象とした3回目となる教育交流を行った。本交流事業は、両地域の小学生が夏休みに互いの地域を訪問し合うことで、相互の地域について学び、理解を深めることを目的として行っている。教育交流で子供たちが経験するジオ学習プロセスは、まず、事前学習として、地域についての学習および夏休みの交流受け入れ時に自分の住む地域を紹介する準備を行い、次に、交流受け入れ当日は、来訪者に対して地域の紹介をするプレゼンテーションやジオサイトの案内を行う。さらに、交流後は、学習した内容を復習し、シンポジウム等の機会に成果発表する。子供たちは、このプロセスの中で自分の住む地域と他地域との比較から「違い」を強く認識することができ、地域の魅力を発見することができる。また、発表の場などを通し、地域の魅力を発信していく担い手となることを意識づけることができる。さらに、両地域の学校間に、人のつながりが作られ、ネットワークを広げる効果も得られた。
2015年度には、大分県外のジオパークとの教育交流に初めて取り組み、おおいた姫島ジオパーク、おおいた豊後大野ジオパーク、霧島ジオパークの3地域の小中学生が霧島ジオパークで交流を行った。県外での教育交流は、移動距離が長いことから、時間的な制約により十分な交流・学習時間を取れないことや、事前・事後学習の不足など、今後の課題も残る。