日本地球惑星科学連合2016年大会

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[O-04] ジオパークへ行こう

2016年5月22日(日) 17:15 〜 18:30 ポスター会場 (国際展示場 6ホール)

コンビーナ:*渡辺 真人(産業技術総合研究所地質情報研究部門)

17:15 〜 18:30

[O04-P46] ジオパークの大会運営に関して何に注目すればいいのか?―日本ジオパーク関東地区大会(銚子大会)2015を例として―

*山田 雅仁1岩本 直哉1若山 昌弘1玉﨑 雄三1 (1.銚子ジオパーク推進協議会)

キーワード:ジオパーク、アンケート調査、テキストマイニング

2015年11月21-22日にかけて、銚子ジオパークを会場として、日本ジオパーク関東地区大会(銚子大会)2015が開催された。この大会では、関東地方のジオパーク及びこれからジオパークを目指しいている地区及び一般市民の方を対象として、開催された。大会参加者は、スタッフも含めて、約600人であった。この大会終了後に、大会の印象について、アンケート調査を行った。回答者数は、銚子ジオパーク関係者からは27人、銚子以外のジオパーク関係者からは28人であった。このアンケート調査は、テキストマイニングツールを使用して解析した。
アンケート調査の結果によれば、銚子ジオパーク以外の参加者からは、頻出語の特徴から、2日間でさまざまなできごとが広く結びついていたことがわかり、大会に参加していただいたことや銚子での滞在を楽しんでいただいたようであった。一方、当日の分科会の時間が短かったことやブース展示の会場が狭かったなどの指摘もあった。
また、銚子ジオパーク関係者からは、銚子ジオパークに関連するさまざまな団体から協力をいただいたこと等の長所のだけでなく、市民への大会開催の周知の遅れ、当日の会場の動線に配慮すべきだったなどの指摘を受けた。加えて、おもてなしが気になって、大会そのものを楽しむ余裕がなかったようにうかがえた。
今後、ジオパークの大会運営を行うに当たっては、主催者側も楽しんでもらえるように時間に余裕をもって準備を進めること、参加者に喜ばれる企画を作成すること、会場の配置に気をつけること、さまざまな団体に協力していただくこと、ジオツアーを楽しんでいただけるように準備することなどを心がけると、より良い大会となるのではないかと考えられた。