10:45 〜 11:10
[O05-04] 原子力利用と(地球)科学者の関係をめぐって:科学技術社会論分野からの問題提起
★招待講演
キーワード:科学技術社会論、理学と工学、(地球)科学者の役割
2011年3月の福島原発事故の発生後、地震や津波に代表される自然災害が原子力施設にもたらすリスクとそれに対する私たちの向き合い方が議論の重要な焦点のひとつとなった。それらの自然現象に対する私たちの理解の基盤となる関連諸学の知見とその研究者の関与のあり方が必然的に問い直されてきた。
本発表では、すでに数年にわたって地球科学分野の研究者自らがこの問題についての議論を深めてきたことに心からの敬意を表しつつ、科学技術社会論の分野がこの問題をどう見るか、その一端を話題提供し、問題提起を試みる。
具体的には、理学—工学—政策(政治・行政)—社会といった連関とそこでの相互作用を念頭に、そのどの部分に課題があるのか、地球科学分野の研究者にはどのような役割を期待したいのか、そして、科学技術社会論分野やその他広く社会科学の研究者の関与や相互の協働の可能性がどのように開かれるのかを、今回取り上げられている浜岡原発の事例に則しつつ検討したい。
本発表では、すでに数年にわたって地球科学分野の研究者自らがこの問題についての議論を深めてきたことに心からの敬意を表しつつ、科学技術社会論の分野がこの問題をどう見るか、その一端を話題提供し、問題提起を試みる。
具体的には、理学—工学—政策(政治・行政)—社会といった連関とそこでの相互作用を念頭に、そのどの部分に課題があるのか、地球科学分野の研究者にはどのような役割を期待したいのか、そして、科学技術社会論分野やその他広く社会科学の研究者の関与や相互の協働の可能性がどのように開かれるのかを、今回取り上げられている浜岡原発の事例に則しつつ検討したい。