日本地球惑星科学連合2016年大会

講演情報

インターナショナルセッション(口頭発表)

セッション記号 P (宇宙惑星科学) » P-PS 惑星科学

[P-PS02] Mars

2016年5月23日(月) 15:30 〜 17:00 104 (1F)

コンビーナ:*佐藤 毅彦(宇宙航空研究開発機構・宇宙科学研究本部)、石渡 正樹(北海道大学大学院理学院宇宙理学専攻)、佐々木 晶(大阪大学大学院理学研究科宇宙地球科学専攻)、高橋 芳幸(神戸大学大学院理学研究科)、松岡 彩子(宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所 太陽系科学研究系)、宮本 英昭(東京大学総合研究博物館)、Atreya Sushil(University of Michigan Ann Arbor)、座長:宮本 英昭(東京大学総合研究博物館)

16:45 〜 17:00

[PPS02-10] Longitudinal dependence of CO2 supersaturation during northern winter in the Martian atmosphere

*野口 克行1森井 靖子1小田 尚香1黒田 剛史2 (1.奈良女子大学、2.東北大学)

キーワード:Mars, supersaturation, CO2

米国の火星探査機であるマーズ・グローバル・サーベイヤー(MGS)で行われた電波掩蔽観測では、長期間(1998-2007)にわたる気温の高度分布データが得られている。このデータを解析した結果、北半球冬季の高緯度(北緯60-80度)において、大気主成分であるCO2の過飽和の発生に強い経度依存性が見られることがわかった。CO2過飽和が頻発するのは、約400-30 Paの高度領域においては東経90-180度と270-360度の地域であった。気温の東西偏差と比較すると、およそ低温部に一致することがわかった。