日本地球惑星科学連合2016年大会

講演情報

口頭発表

セッション記号 P (宇宙惑星科学) » P-PS 惑星科学

[P-PS13] 月の科学と探査

2016年5月22日(日) 13:45 〜 15:15 104 (1F)

コンビーナ:*長岡 央(早稲田大学先進理工学部)、諸田 智克(名古屋大学大学院環境学研究科)、本田 親寿(会津大学)、西野 真木(名古屋大学宇宙地球環境研究所)、座長:長岡 央(早稲田大学先進理工学部)、山田 竜平(国立天文台 RISE月惑星探査検討室)

15:00 〜 15:15

[PPS13-18] 宇宙科学研究所/月惑星探査データ解析グループの取り組みについて

*大嶽 久志1大竹 真紀子1田中 智1増田 宏一1山本 幸生1三浦 昭1石原 吉明1 (1.宇宙航空研究開発機構)

キーワード:探査、大量データ、解析

月周回衛星「かぐや」は月惑星科学の進展に貢献し,1990年代以降の世界の月探査機で第2位の論文数を創出している.今後,月惑星の起源・進化解明をめざして更に高次の研究で世界を牽引し,「かぐや」等の月惑星探査の成果を最大化するためには,大量の探査データ(海外探査機も含む)を高次処理・解析可能な体制と環境が必要である.これは日本が月惑星探査の戦略/計画を立案し,技術研究を行う観点でも重要である.
米国ではNASAやUSGS(地質調査所)等が高次プロダクト作成のための体制・環境を構築し,研究・探査に活かされている.日本においてはユーザ個人のデータ処理能力・努力に依存する状況であるため,このままでは世界トップクラスのサイエンス成果の発信や,自立的な探査戦略/計画の立案が今後難しくなることが予想される.
このような現状の課題に対し,2016年度よりISASに新設した「月惑星探査データ解析グループ」が今後どう取り組むべきかについて述べたい.