14:00 〜 14:15
[SCG59-02] シミュレーションを用いたGPS-A海底地殻変動観測の精度の検証
キーワード:海底地殻変動観測、GPS-音響測距結合方式
海上保安庁海洋情報部では,プレート境界型地震の震源域の想定に資するために, GPS-音響測距結合方式(GPS-A)による海底地殻変動観測を実施している。これまでに,大きなcoseismic 変位や,数年間スケールのinterseismic 及びpostseismic 変位を捉えることに成功してきた [例:Sato et al., 2011]。
一方,スロースリップや地震直後のpostseismic変位など,数年以下の時間スケールを持つ地殻変動現象も多く知られている。今後,そうした現象を捉えるためには,観測精度を保持したまま,限られたシップタイムの中でより高頻度に観測を実施しなければならない。これを実現するにあたり,必要な精度を確保しつつ,現在より観測効率の良い測線を設定できるか,海底地殻変動観測シミュレータ [横田ほか, 2016]を用いて検討した。このシミュレータでは,任意の誤差を与えた擬似観測データセットを作成し,それを実観測データのように解析することができる。
本発表では,データ配置が観測精度へ与える影響について調査した結果を報告し,新規測線の設定可能性を議論する。また,実際の観測結果と比較し,評価の妥当性を検証した結果について,合わせて報告する。
一方,スロースリップや地震直後のpostseismic変位など,数年以下の時間スケールを持つ地殻変動現象も多く知られている。今後,そうした現象を捉えるためには,観測精度を保持したまま,限られたシップタイムの中でより高頻度に観測を実施しなければならない。これを実現するにあたり,必要な精度を確保しつつ,現在より観測効率の良い測線を設定できるか,海底地殻変動観測シミュレータ [横田ほか, 2016]を用いて検討した。このシミュレータでは,任意の誤差を与えた擬似観測データセットを作成し,それを実観測データのように解析することができる。
本発表では,データ配置が観測精度へ与える影響について調査した結果を報告し,新規測線の設定可能性を議論する。また,実際の観測結果と比較し,評価の妥当性を検証した結果について,合わせて報告する。