日本地球惑星科学連合2016年大会

講演情報

口頭発表

セッション記号 S (固体地球科学) » S-CG 固体地球科学複合領域・一般

[S-CG63] 変動帯ダイナミクス

2016年5月24日(火) 09:00 〜 10:30 A08 (アパホテル&リゾート 東京ベイ幕張)

コンビーナ:*深畑 幸俊(京都大学防災研究所)、重松 紀生(独立行政法人産業技術総合研究所活断層・火山研究部門)、加藤 愛太郎(名古屋大学大学院環境学研究科)、岩森 光(海洋研究開発機構・地球内部物質循環研究分野)、池田 安隆(東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻)、竹下 徹(北海道大学大学院理学院自然史科学専攻)、座長:深畑 幸俊(京都大学防災研究所)、芝崎 文一郎(建築研究所国際地震工学センター)

09:30 〜 09:45

[SCG63-27] 湿潤変動帯の山地におけるテクトニクス―削剥―地形発達のリンケージ: 宇宙線生成核種を用いたアプローチ

★招待講演

*松四 雄騎1 (1.京都大学防災研究所 地盤災害研究部門 山地災害環境分野)

キーワード:宇宙線生成核種、削剥速度、低温域熱史解析、地理情報システム、地形発達モデル

地球表面には宇宙線由来の中性子やミューオンが常に降り注いでおり,地表近傍の鉱物結晶中には,造岩元素の原子核と宇宙線粒子との核反応の結果として宇宙線生成核種が蓄積する.鉱物中の宇宙線生成核種の濃度は,その鉱物粒子の宇宙線への曝露量を反映する.石英のような核種生成率が既知の鉱物試料に含まれる宇宙線生成核種を加速器質量分析で定量することにより,その場の地表面が形成されてからの経過時間(露出年代)や,地表面が侵食によって更新されてゆく速度(削剥速度)を知ることができる.本講演では,日本の山地の削剥速度を宇宙線生成核種の適用によって定量化した研究を紹介し,小起伏でなだらかな丘陵から大起伏で急峻な山岳まで,湿潤変動帯の多様な地形の条件下における山地の削剥過程をテクトニクスと関連付けて議論する.