[S-GD22] 重力・ジオイド

[SGD22-P03] 金沢大学測定重力データおよび他機関公開データとを合わせた重力異常データセットの作成

*澤田 明宏¹、本多 亮²、平松 良浩¹ (1.金沢大学理工研究域自然システム学類、2.東濃地震科学研究所)

キーワード：重力異常、データベース

我々は金沢大学によりこれまでに測定を行った重力測定情報からデータベースを作成し，インターネット上で公開している(Honda et al., 2012, J. Geod. Soc. Japan：http://earth.s.kanazawa-u.ac.jp/gravity_database.html)．このデータベースは可視化に重点を置き，GoogleEarth_TMなどでの閲覧が可能になっている．また，日本各地域の地震発生ポテンシャルを解明することなどを目的として，測定した重力データを他機関から公開されている重力測定データと合わせることにより，日本の陸域について高精度重力異常データセットの作成を行ってきた(Honda et al., 2015, JpGU meeting)．我々は，これまでの対象範囲に日本沿岸域で測定されている船上重力測定データを追加することにより，海域を含むより広範囲の重力異常データセットへの改良を試みた．船上重力データとして日本海洋データセンターにより公開されているMGD77データセットを使用し，大きなクロスオーバーエラーなどを除去したものを用いる(澤田・他,2009, 海洋情報部技報)．これにより，沿岸域まで延長するような活構造の解析などに活用できることが期待される．
この研究は科学研究費補助金(C) No. 26400450 により行われた．