日本地球惑星科学連合2016年大会

講演情報

インターナショナルセッション(口頭発表)

セッション記号 S (固体地球科学) » S-IT 地球内部科学・地球惑星テクトニクス

[S-IT06] Interaction and Coevolution of the Core and Mantle

2016年5月23日(月) 09:00 〜 10:30 304 (3F)

コンビーナ:*田中 聡(海洋研究開発機構 地球深部ダイナミクス研究分野)、土屋 卓久(愛媛大学地球深部ダイナミクス研究センター)、座長:入舩 徹男(愛媛大学地球深部ダイナミクス研究センター)、鍵 裕之(東京大学大学院理学系研究科附属地殻化学実験施設)

10:15 〜 10:30

[SIT06-06] Towards "Neutrino Geoscience" with Geo-neutrino Measurement

*渡辺 寛子1 (1.東北大学ニュートリノ科学研究センター)

キーワード:geo-neutrino, Earth's radiogenic heat

素粒子ニュートリノの性質が徐々に明らかにされ、その高い透過性を利用した不可視の天体内部の観測が現実的なものになっている。日本主導のもとに行なわれているKamLAND実験によって、地球内部放射性物質起源のニュートリノ(地球ニュートリノ)の世界初観測に2005年に成功してから10年余り経過し、その観測精度を向上させてきた。地表での観測データは地球内放射性元素崩壊頻度、つまり地球深部の放射性元素由来の発熱量に焼き直すことができ、全く独立の手法で地球科学的知見を与える事が出来る。
本講演では、地球ニュートリノ観測の現状とその将来展望、地球科学への応用について講演する。