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[SSS25-P33] 島根県出雲平野北縁の異常震動帯における微動チェーンアレー探査
キーワード:微動チェーンアレー、昭和南海地震、出雲平野
島根県出雲市大社町の出雲平野北縁付近では,1946年の昭和南海地震の際に,東西方向の直線的な異常震動帯が出現した.この異常震動帯を横切る南北約140mの微動チェーンアレー探査を実施した結果,深度40mまでの位相速度断面が得られた.得られた位相速度断面を疑似S波速度やN値に換算し,周辺資料と対比した結果,深度約11mに更新統差海層と完新統中海層の境界が存在するものと考えられる.両層の境界は,出雲平野地下に広く分布する埋没平坦面の一部に相当する可能性がある.測線中央付近には,埋没平坦面をさらに10m近くV字型に削り込む埋没谷が認められ,地震被害との関連が示唆される.