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[STT54-P02] 航空機SAR Pi-SAR2による剣岳東斜面の二つの山岳氷河の観測とその解釈
キーワード:剣岳、三の窓氷河、小窓氷河、Pi-SAR2、偏波SAR
福井・飯田(2012)は、立山、剣岳周辺で日本にも氷河が現存していることをGPSを用いた流動速度観測とアイスレーダーを用いた氷厚観測から示した。一方、氷河の観測は一般に現地での観測が困難であり、世界的には様々な衛星あるいは航空機を用いたリモートセンシング技術が用いられてきた。日本の北アルプスの場合は、世界の山岳氷河に比べて規模が小さく、また勾配も急であること等の問題で、現業的に行われている衛星リモートセンシング技術の適用は必ずしも容易ではない。われわれは、NICTとの共同研究として、航空機SARを用いた観測を2013年以降3回行って、各時期の数値地形図を作成するとともに多偏波観測を行った。それらの結果について紹介する。