日本地球惑星科学連合2016年大会

講演情報

口頭発表

セッション記号 S (固体地球科学) » S-TT 計測技術・研究手法

[S-TT55] ハイパフォーマンスコンピューティングが拓く固体地球科学の未来

2016年5月24日(火) 15:30 〜 17:00 A02 (アパホテル&リゾート 東京ベイ幕張)

コンビーナ:*堀 高峰(独立行政法人海洋研究開発機構・地震津波海域観測研究開発センター)、市村 強(東京大学地震研究所)、日野 亮太(東北大学大学院理学研究科)、有川 太郎(独立行政法人港湾空港技術研究所)、井料 隆雅(神戸大学)、座長:堀 高峰(独立行政法人海洋研究開発機構・地震津波海域観測研究開発センター)

16:45 〜 17:00

[STT55-06] 京コンピュータを用いた釜石の湾口防波堤の被災メカニズムの検討

*有川 太郎1 (1.中央大学)

キーワード:津波、京コンピュータ、防波堤、釜石湾、被災メカニズム

2011年3月11日に生じた東北地方太平洋沖地震津波によって多くの防波堤が被災した.被災形態は様々あるが,今次津波は,その多くが防波堤の天端を超えていたため,津波が越流した際に被災した事例が多かったのではないかと考えられている.釜石湾口防波堤は,今次津波により半分以上の防波堤が被災を受けたが,水理実験などから越流後に破壊されたと推定される.そこで,本研究では,波源域から遡上域までを階層的に解くことのできるSTOC-CADMASシステムを用いた、京コンピュータによる釜石の湾口防波堤の被災時の状況再現を行い、また、構造物との連成計算システムである、CADMAS-STRによって、その被災メカニズムの検討を行うものである。