17:15 〜 18:30
[SVC47-P29] 傾斜アレイによって捉えられた阿蘇山噴火に伴う傾斜変化
キーワード:阿蘇火山、傾斜アレイ
九州中央部に位置する阿蘇山中岳第一火口では、2014年11月25日よりマグマ噴火が発生し、噴火活動が活発な状態となった。その後噴火活動は断続的になり、2015年5月に噴火活動は一旦おさまったが、同年8月8日にごく小規模の噴火が発生し、9月からマグマ水蒸気噴火〜水蒸気噴火を繰り返している。阿蘇山の噴火にともなう圧力変化や微動は、先行研究により、ほぼ中岳第一火口下に存在することが分かっている。しかし、それらの詳細な時空間変動は明らかではなく、噴火過程の理解のためにはこれらの把握が必要である。
一般的に、火山における傾斜計を用いた観測は、火山体を囲むように観測網を配置し、変動源の位置を推定する手法である。しかし、本研究では、変動源が火口直下にあるとみなして、火口から放射方向に直線的に傾斜計アレイを配置し、傾斜変動の相互相関をとることで、変動源の垂直方向の時間変化を捉えることを目的としている。
傾斜アレイは中岳第一火口の南方に3点設置している(KU.ASO1、KU.ASO2、KU.ASO4)。KU.ASO1とKU.ASO2は傾斜計を地中に埋めて観測を行っている。また、傾斜変化と噴火イベントとの対応を確認するために空振計(KU.ASO1)と広帯域地震計(KU.ASO3)も設置している。観測は2015年7月14日から開始した。9月14日と10月23日の噴火や、12月7日の小規模噴火に伴う傾斜変動を記録できた。
一般的に、火山における傾斜計を用いた観測は、火山体を囲むように観測網を配置し、変動源の位置を推定する手法である。しかし、本研究では、変動源が火口直下にあるとみなして、火口から放射方向に直線的に傾斜計アレイを配置し、傾斜変動の相互相関をとることで、変動源の垂直方向の時間変化を捉えることを目的としている。
傾斜アレイは中岳第一火口の南方に3点設置している(KU.ASO1、KU.ASO2、KU.ASO4)。KU.ASO1とKU.ASO2は傾斜計を地中に埋めて観測を行っている。また、傾斜変化と噴火イベントとの対応を確認するために空振計(KU.ASO1)と広帯域地震計(KU.ASO3)も設置している。観測は2015年7月14日から開始した。9月14日と10月23日の噴火や、12月7日の小規模噴火に伴う傾斜変動を記録できた。