日本地球惑星科学連合2016年大会

講演情報

口頭発表

セッション記号 U (ユニオン) » ユニオン

[U-04] 連合は環境・災害にどう向き合っていくのか?

2016年5月25日(水) 15:30 〜 17:00 国際会議室 (2F)

コンビーナ:*田中 賢治(京都大学防災研究所)、作野 裕司(広島大学大学院工学研究院)、後藤 真太郎(立正大学地球環境科学部環境システム学科)、座長:田中 賢治(京都大学防災研究所)、作野 裕司(広島大学大学院工学研究院)、後藤 真太郎(立正大学地球環境科学部環境システム学科)

16:00 〜 16:15

[U04-08] 地理学における水害の研究および2015年9月関東・東北豪雨災害に対する日本地理学会の取り組み

*熊木 洋太1 (1.専修大学文学部)

キーワード:地形分類、河川氾濫、ハザードマップ、災害対応

日本の地理学においては,1947年カスリーン台風の水害や1958年の狩野川台風の水害について,地形学的研究や農業地理学的な研究がなされている。1959年伊勢湾台風に関しては,その3年前に地理学者が作成していた濃尾平野の地形分類図が被害分布を的確に予測していたことはよく知られている。それ以後,土地条件図(国土地理院),治水地形分類図(建設省/国土地理院),土地履歴調査の自然地形分類図(国土交通省)など,自然災害危険性の空間分布を規定する地形分布を地図化する国家事業が実施されてきた。現在では多くの成果図がウェブで公開されている。このことを背景に,茨城県常総市での鬼怒川の氾濫をはじめとして,2015年9月に関東・東北地方で発生した豪雨災害に対して,日本地理学会がどのような対応をしたかを報告し,日本地球惑星科学連合や各学協会の災害対応のあり方について問題提起を行う。