日本地球惑星科学連合2016年大会

講演情報

口頭発表

セッション記号 U (ユニオン) » ユニオン

[U-05] Future Earth - 持続可能な地球へ向けた統合的研究

2016年5月22日(日) 13:45 〜 15:15 301B (3F)

コンビーナ:*氷見山 幸夫(北海道教育大学名誉教授)、岡本 耕平(名古屋大学大学院環境学研究科地理学講座)、安成 哲三(総合地球環境学研究所)、植松 光夫(東京大学大気海洋研究所)、谷口 真人(総合地球環境学研究所)、座長:谷口 真人(総合地球環境学研究所)

13:45 〜 14:00

[U05-01] Future Earthーその科学と社会における意義について

★招待講演

*安成 哲三1 (1.総合地球環境学研究所)

キーワード:フューチャー・アース、地球、持続可能性、地球環境問題、学際・超学際研究

Future Earth は、地球環境科学の学際的統合を進めるプログラムとして出発したが、特に地球環境問題の解明だけでなく、解決をめざすために、研究を立案する段階から研究成果の普及と活用を含めて、社会の関係するステークホルダーとの協働で進めるというスタイル、即ち超学際的(transdisciplinary)な研究として進めることをその柱としている。このことは、科学者コミュニティだけによる科学研究ではなく、まさに社会における、あるいは社会のための科学として、地球環境科学を再編成し、統合することをめざしている。その意味で、18~19世紀以降続いてきた個別専門分野(discipline)の中だけで発展してきた近代科学を、新たなかたちの科学にしていく、ひとつの科学運動と位置づけることができる。このようなFuture Earthを進めるにあたり、どのような課題群があり、それらをどう解決しながら進めていくべきか。この発表では、これらの問題についての問題提起と議論を行いたい。