[A-AS06] 大気化学

[AAS06-20] 秋田県の山岳地における積雪中の微量元素とイオン成分

木口 倫¹、山下 陽介²、*井上 誠¹、小林 貴司³ (1.秋田県立大学生物資源科学部生物環境科学科、2.海洋研究開発機構、3.秋田県健康環境センター)

キーワード：大気汚染物質、雪、微量元素、イオン成分、秋田県、山岳域

アジア大陸の風下に位置する日本には、大陸由来の汚染物質が流れ込んでいる。日本では冬季に北西季節風が卓越し、この季節風が日本海沿岸各地に多量の降雪をもたらす。このとき、大陸から越境輸送されてくる汚染物質が降雪に取り込まれ、積雪中に保存される。我々は、大陸由来の汚染物質の山岳地での実態を明らかにするため、秋田県の森吉山における積雪中の微量元素およびイオン成分の分析を実施した。さらに、それらの発生源を特定するために、主成分分析と後方流跡線解析を行った。ここでは、2011年と2012年の解析結果を報告する。