日本地球惑星科学連合2018年大会

講演情報

[JJ] 口頭発表

セッション記号 A (大気水圏科学) » A-AS 大気科学・気象学・大気環境

[A-AS07] 成層圏・対流圏過程とその気候への影響

2018年5月23日(水) 09:00 〜 10:30 A07 (東京ベイ幕張ホール)

コンビーナ:渡辺 真吾(国立研究開発法人海洋研究開発機構)、河谷 芳雄(国立研究開発法人海洋研究開発機構)、関谷 高志(国立研究開発法人 海洋研究開発機構、共同)、佐藤 薫(東京大学 大学院理学系研究科 地球惑星科学専攻)、座長:河谷 芳雄

09:45 〜 10:00

[AAS07-04] インドネシア・ベンクルのラジオゾンデ集中観測による大気重力波の研究

★招待講演

*木下 武也1城岡 竜一1鈴木 順子1荻野 慎也1岩崎 杉紀2米山 邦夫1 (1.海洋研究開発機構、2.防衛大学校)

キーワード:重力波、子午面循環

大気重力波は対流活動や山岳、ジェット前線システム等局所的な領域で発生し、熱帯成層圏の準2年振動や中層大気大循環を駆動する上で重要な役割を担うことがわかっている。しかし、重力波は時空間スケールの幅が広く大気中の至る所に存在するため、その特性や強度、重力波の駆動する子午面輸送の水平構造など、まだ未解明な部分が多い。本研究の目的は、熱帯域の重力波活動により駆動される力学的な物質輸送の3次元構造を明らかにすることである。昨年より、インドネシアを含む海大陸域ではYears of Maritime Continent-Sumatra (YMC-Sumatara) 2017キャンペーンにより集中観測が行われている。本発表では2017年12月インドネシア・ベンクルでのラジオゾンデ集中観測データを使用し、重力波活動とそれに伴うオゾンの鉛直構造について解析した結果を報告する。