日本地球惑星科学連合2018年大会

講演情報

[JJ] 口頭発表

セッション記号 A (大気水圏科学) » A-AS 大気科学・気象学・大気環境

[A-AS07] 成層圏・対流圏過程とその気候への影響

2018年5月23日(水) 10:45 〜 12:15 A07 (東京ベイ幕張ホール)

コンビーナ:渡辺 真吾(国立研究開発法人海洋研究開発機構)、河谷 芳雄(国立研究開発法人海洋研究開発機構)、関谷 高志(国立研究開発法人 海洋研究開発機構、共同)、佐藤 薫(東京大学 大学院理学系研究科 地球惑星科学専攻)、座長:関谷 高志

10:45 〜 11:00

[AAS07-07] Biopauseプロジェクト:成層圏における微生物捕獲実験

★招待講演

*大野 宗祐1三宅 範宗1奥平 修1石橋 高1河口 優子2前田 恵介1梯 友哉3山田 学1山田 和彦3高橋 裕介4山岸 明彦2瀬川 高弘5野中 聡3福家 英之3所 源亮6山内 一也7吉田 哲也3松井 孝典1 (1.千葉工業大学、2.東京薬科大学、3.宇宙航空研究開発機構、4.北海道大学、5.山梨大学、6.ISPA、7.東京大学)

キーワード:生物圏界面、成層圏、極限環境微生物、アストロバイオロジー、バイオエアロゾル、大気生物学

地球生命圏の上端biopause、あるいは地球/地球外間の生命の流入/脱出の有無を確認することは、生命の普遍性や起源、進化、分布を理解する上で非常に重要である。地球/地球外間の生命の流入/脱出の有無を確認する最も直接的な鍵は地球中層大気での生物分布にある。我々は中層大気中での微生物の動態を包括的に理解するため、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の大気球を用いた成層圏微生物採取実験(Biopauseプロジェクト)を行っている。2016年度に行った第一回目の大気球実験では、新規開発した降下式インパクター型試料採取装置を用いた、成層圏微粒子の採取に成功した。また、培養できないものも含めた成層圏微生物数密度の上限値を世界で初めて観測することに成功した。本講演では、これまでの大気球実験の概要に加え、本年度夏に実施を目指している大気球実験について報告する。