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[ACG35-01] ボトムアップ手法による都市二酸化炭素排出インベントリーの開発
キーワード:都市排出インベントリー、東京の二酸化炭素、ボトムアップ手法、人為源排出
本研究では,IPCC2006ガイドラインの通りにボトムアップ手法による東京都2014年を対象とした高解像度二酸化炭素排出インベントリーを開発した。既存の信頼性の高い統計的なデータと空間的なデータをリンクさせることで排出マップが作成できた。さらに、本手法が日本国内他の都市にも応用できる。住居、商業と工業、農業、道路交通、空運、海運、発電所、廃棄物処理施設合計8ソースから二酸化炭素の排出量がカウントされる。地理情報システム(GIS)を用いて点状、線状、面状のソース別で排出量を推計し,東京の境界マップに表現する方法である。本推計の結果により,東京都2014年の二酸化炭素の排出量が48,425千トン/ギガグラムである。その後、検証のために既存の国別の排出インベントリー2つ(EAGrid 2010とODIAC 2014)から同じ境界図で排出量を抽出し,本推計と比較した。本推計の値は両推計の間に位置するという良いパフォーマンスが出た。