日本地球惑星科学連合2018年大会

講演情報

[EE] 口頭発表

セッション記号 A (大気水圏科学) » A-CG 大気水圏科学複合領域・一般

[A-CG35] Global Carbon Cycle Observation and Analysis

2018年5月22日(火) 10:45 〜 12:15 301A (幕張メッセ国際会議場 3F)

コンビーナ:市井 和仁(千葉大学)、Patra Prabir(Research Institute for Global Change, JAMSTEC)、町田 敏暢(国立環境研究所、共同)、David Crisp(Jet Propulsion Laboratory)、座長:市井 和仁Patra Prabir町田 敏暢

10:45 〜 11:00

[ACG35-01] ボトムアップ手法による都市二酸化炭素排出インベントリーの開発

*叢 日超1齊藤 誠1平田 竜一1伊藤 昭彦1Maksyutov Shamil1小田 知宏2,3 (1.国立環境研究所 地球環境研究センター 、2.大学宇宙研究協会、3.NASAゴダード宇宙飛行センター)

キーワード:都市排出インベントリー、東京の二酸化炭素、ボトムアップ手法、人為源排出

本研究では,IPCC2006ガイドラインの通りにボトムアップ手法による東京都2014年を対象とした高解像度二酸化炭素排出インベントリーを開発した。既存の信頼性の高い統計的なデータと空間的なデータをリンクさせることで排出マップが作成できた。さらに、本手法が日本国内他の都市にも応用できる。住居、商業と工業、農業、道路交通、空運、海運、発電所、廃棄物処理施設合計8ソースから二酸化炭素の排出量がカウントされる。地理情報システム(GIS)を用いて点状、線状、面状のソース別で排出量を推計し,東京の境界マップに表現する方法である。本推計の結果により,東京都2014年の二酸化炭素の排出量が48,425千トン/ギガグラムである。その後、検証のために既存の国別の排出インベントリー2つ(EAGrid 2010とODIAC 2014)から同じ境界図で排出量を抽出し,本推計と比較した。本推計の値は両推計の間に位置するという良いパフォーマンスが出た。