日本地球惑星科学連合2018年大会

講演情報

[EJ] ポスター発表

セッション記号 A (大気水圏科学) » A-OS 海洋科学・海洋環境

[A-OS13] インド洋域の物理・生物地球化学・生態系と相互連関

2018年5月22日(火) 13:45 〜 15:15 ポスター会場 (幕張メッセ国際展示場 7ホール)

コンビーナ:升本 順夫(東京大学大学院理学系研究科)、齊藤 宏明(東京大学大気海洋研究所)、植木 巌(国立研究開発法人海洋研究開発機構)

[AOS13-P03] Pre-YMCYMC期間中のMJO通過に伴うスマトラ西方沖縁辺海の混合層変動

*茂木 耕作1勝俣 昌樹1米山 邦夫1安藤 健太朗1長谷川 拓哉1 (1.国立研究開発法人 海洋研究開発機構 大気海洋相互作用研究分野)

キーワード:海洋混合層、マッデンジュリアン振動

海洋地球研究船「みらい」による観測航海(Pre-YMC [Years of the Maritime Continent]: MR15-04 and YMC: MR17-08)によって観測されたMJO (Madden Julian Oscillation)の通過前後におけるスマトラ西方沖の縁辺海における混合層変動を調べた。MR15-04航海では、MJO通過前における表層20mまでの塩分成層が非常に強く、混合層深度は10m以下で極めて浅かった。その浅い混合層深度は、0.1 psu/mを超える表層の極めて強い塩分成層のためMJOに伴う強風によってさえも深まりにくかった。それに対して、MR17-08航海では、より強いMJOの強風によって、MR15-04航海に比べると20-100 mの層が比較的よく混合しており、混合層深度は地表面加熱の日変化によって激しく変動していた。MR15-04とMR17-08における混合層変動の違いは、海面水温変動傾向に違いをもたらし、MJO通過時における大気海洋相互作用過程を変化させると考えられる。