日本地球惑星科学連合2018年大会

講演情報

[JJ] Eveningポスター発表

セッション記号 A (大気水圏科学) » A-HW 水文・陸水・地下水学・水環境

[A-HW25] 同位体水文学 2018

2018年5月23日(水) 17:15 〜 18:30 ポスター会場 (幕張メッセ国際展示場 7ホール)

コンビーナ:安原 正也(立正大学地球環境科学部)

[AHW25-P04] 阿蘇火山から浅層地下水系を通して放出されるマグマ起源物質量

*高橋 正明1風早 康平1佐藤 努1高橋 浩1戸崎 裕貴1冨島 康夫1森川 徳敏1宮越 昭暢1稲村 明彦1大丸 純1清水 日奈子1半田 宙子1仲間 純子1 (1.産業技術総合研究所)

キーワード:阿蘇、マグマ起源揮発性物質放出量、河川調査

阿蘇火山から浅層地下水系を通して放出されるマグマ起源物質量を調査するため、阿蘇カルデラ内外の河川調査を行っている。
昨年度の調査から、カルデラ内では浅層地下水系にマグマ起源のSが66ton/day (160kg/day/km2)、Clが30ton/day (70kg/day/km2)、で供給されていること、またこの量は、火山ガスとして阿蘇中岳から放出されるS:215ton/day 、Cl:16ton/dayと比較して同規模であることがわかった。

今年度は、阿蘇火山外輪山周辺(緑川、菊池川、筑後川、大野川および五ヶ瀬川)において河川調査を行なった。各河川を流れるSとClの量は、3-11kg S/day/km2、および4-40 kg Cl/day/km2であった。

本研究は平成29年度原子力施設等防災対策等委託費(火山影響評価に係る技術的知見の整備)の成果の一部である。