日本地球惑星科学連合2018年大会

講演情報

[EJ] Eveningポスター発表

セッション記号 A (大気水圏科学) » A-OS 海洋科学・海洋環境

[A-OS14] 陸域と海洋をつなぐ水循環の素過程

2018年5月22日(火) 17:15 〜 18:30 ポスター会場 (幕張メッセ国際展示場 7ホール)

コンビーナ:木田 新一郎(九州大学・応用力学研究所)、山崎 大(東京大学生産技術研究所)、三寺 史夫(北海道大学低温科学研究所、共同)、山敷 庸亮(京都大学大学院総合生存学館)

[AOS14-P03] Hydro-debris2Dを利用した広域土砂流出モデルの構築

*山敷 庸亮1黒木 龍介1大泉 伝2 (1.京都大学大学院総合生存学館、2.海洋研究開発機構)

キーワード:土砂流出、土石流、Hydro-debris 2D

Hydro-debris2Dを利用して広域に適用可能な土砂流出モデルを構築し、九州豪雨後の土砂流出に適用を試みた。豪雨イベントのハイドログラフを適用し、それぞれ崩壊の発生した場所などに関する域値を設定し、土砂発生を予測した。豪雨発生から土砂発生までのメカニズムはそれぞれ場所により異なり詳細な予報は広域モデルでは困難ではあるが、しかしながら、全体としては、土砂発生の傾向把握が可能となった。本モデルの特徴は、表面流と、通常の土砂流動、そして土石流を、一つのモジュール上でシームレスに解析できることである。ただし、土石流を発生させるためには細かい数値計算スキームが必要であり、土砂生産量を把握するだけであれば、粗いスキームでも計算が可能である。