日本地球惑星科学連合2018年大会

講演情報

[EE] Eveningポスター発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-GI 地球科学一般・情報地球科学

[M-GI23] Open Science as a New Paradigm: Research Data Sharing, Infrastructure, Scientific Communications, and Beyond

2018年5月23日(水) 17:15 〜 18:30 ポスター会場 (幕張メッセ国際展示場 7ホール)

コンビーナ:村山 泰啓(国立研究開発法人情報通信研究機構 戦略的プログラムオフィス)、近藤 康久(総合地球環境学研究所)、Cecconi Baptiste(LESIA, Observatoire de Paris, CNRS, PSL Research University、共同)、Toczko Sean(Japan Agency for Marine-Earth Science and Technology)

[MGI23-P07] データリポジトリとデータジャーナルの連携 -国立極地研究所の事例-

*矢吹 裕伯1,2 (1.大学共同利用機構法人情報・システム研究機構国立極地研究所、2.大学共同利用機構法人情報・システム研究機構データサイエンス共同利用基盤施設)

キーワード:データリポジトリ、データジャーナル、北極域データアーカイブ(ADS)

国立極地研究所は南極観測事業や北極域研究を通して多種多様な極域科学データを取得してきた。そのデータ公開は「JARE date reports」や「NIPR Arctic Data Reports」を通して行ってきている。またデータ自体の管理・公開システムとして北極域データアーカイブ(Arctic Data archive System(ADS)の整備が行われた。さらにはADSでは、公開されたデータに永続的なリンクを提供するシステムとしてのデータDOIの付与も開始した。極地研ではDOI付与する条件として、品質管理済みのデータを対象とした。またデータの品質保証を行うために、データジャーナルにおける査読の枠組みの活用を議論するとともに、「JARE date reports」や「NIPR Arctic Data Reports」の役割を再考し、品質管理済みの実データの流通を目的として新たなデータジャーナル「Polar Data Journal」の発刊を行った。ADSは「Polar Data Journal」の主たるデータリポジトリとしての役割を果たしている。 PDJの発刊とADSの連携は、科学データの科学的資産や研究業績としての評価に貢献し、オープンサイエンスの推進に資する活動となる。