日本地球惑星科学連合2018年大会

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[JJ] Eveningポスター発表

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[O-06] ジオパークがつなぐ地球科学と社会 ー10年の成果と課題ー

2018年5月20日(日) 17:15 〜 18:30 ポスター会場 (幕張メッセ国際展示場 7ホール)

コンビーナ:松原 典孝(兵庫県立大学大学院 地域資源マネジメント研究科)、市橋 弥生(佐渡市教育委員会)、小原 北士(Mine秋吉台ジオパーク推進協議会、共同)、大野 希一(島原半島ジオパーク協議会事務局)

[O06-P21] 白山手取川ジオパークにおける学校教育活動の評価に関する考察

*日比野 剛1富田 揚子1大西 龍一1 (1.白山手取川ジオパーク推進協議会)

キーワード:学校教育、白山手取川ジオパーク、アンケート、ESD、活動評価

教育はジオパークにとって最も重要な活動の一つである。人口減少や高齢化が今後の持続的な地域発展を妨げる要因の一つとなっている中、地域の将来を担う子供たちに自分たちが住んでいる地域の歴史、産業、文化と自然のつながりを理解してもらうことが、地域への誇りや彼らのアイデンティティー形成に役立つと考えられる。またそうした意識を形成することをきっかけとして、伝統文化や産業に興味を持つ児童が増え、将来、地域に留まることを選択したり、いったん地域外に出た子たちが再び戻る選択をしたりする事を増やすことが大きな目標の一つとなる。
そのような大きな目標を持ちながら行っている、白山手取川ジオパークの教育活動の一つに、市内の小学生から中学生までを対象としたジオ遠足がある。学校教育との連携を図り、2011年から毎年20回以上、継続して実施している。
活動開始から5年以上経つ中、ジオパークに対する意識がどれほど残っているものを図るため、2017年度エリア内の全中学生に対するアンケートを行った。その結果、ジオ遠足などのジオパーク推進協議会が関わっているジオパーク活動をしている小学校出身の生徒は、ジオパークに関する意識や、自然や歴史などの単に一つのことだけでなく、それらのつながりを含め総合的に理解していると考えている割合が多いという結果を得られた。本アンケートは学習理解度を図るものではなかったが、その印象度については、ジオパーク学習活動の頻度の差によって異なることが示されたといえる。
今後も、様々な方法により現状の把握をしつつ、地域社会の将来を見越した長い視点での教育活動計画を進めることが大切であると考えている。