日本地球惑星科学連合2018年大会

講演情報

[JJ] ポスター発表

セッション記号 H (地球人間圏科学) » H-CG 地球人間圏科学複合領域・一般

[H-CG30] 圏外環境における閉鎖生態系と生物システム

2018年5月20日(日) 15:30 〜 17:00 ポスター会場 (幕張メッセ国際展示場 7ホール)

コンビーナ:富田ー横谷 香織(筑波大学生命環境系)、木村 駿太(筑波大学大学院生命環境科学研究科)

[HCG30-P01] Nostoc sp. HK-01の藻塊量とUV防御

*味岡 令子1オン 碧1木村 駿太1加藤 浩2富田ー横谷 香織1 (1.筑波大学、2.三重大学)

陸棲藍藻Nostoc sp. HK-01の乾燥藻体は、真空や高熱、乾燥、電離放射線など過酷な宇宙環境に対する高い耐性を備えている。我々はHK-01が光合成生物の中でも高い紫外線耐性を有することを明らかにしてきた。これまで行われた環境耐性試験の中で、紫外線に関わる耐性は藍藻の細胞外に分泌される粘性の高い成分中に存在することは一般に知られているが、同様に細胞内にも耐性が具備されることが明らかになった。細胞内にも紫外線防御物質が存在し、これらが層となることで紫外線に対する耐性となっている可能性が考えられる。本研究では藻塊の量によって紫外線の耐性に変化が生じるか明らかにすることを目的に、曝露した際に生存にどれくらいの藻塊量が必要か検証した。