[HDS08-P06] 東日本大震災により気仙沼に関して作られた俳句の2012年と2013年の比較
キーワード:震災俳句、気仙沼、東日本大震災
1.はじめに
2011年3月11日に発生したマグニチュード9.0の東日本大震災は、人々に大きな影響を与えた。大きく住宅地を破壊し、多くの命を奪った。地震による人々への心理的影響はまだ進行中である。日本に特有の現象の心理的影響は俳句に反映された(青木・藤田・熊谷2014)。 続く再建(写真)の過程で、その地域は徐々に被害から回復している。多くの建設労働者が来ているが、気仙沼地区の人口は徐々に減少しており、この傾向は災害後も続いている(図1)。この再建作業が終了し、建設労働者やボランティアが訪れないとき、この地域にはどのような記憶が残るか?2012年と2013年の震災の直後に開かれた俳句大会で得られた俳句を分析した。
気仙沼地域俳句協会は、災害直後に2012年7月29日に「気仙沼海域俳句全国大会」を開催した。日本だけでなく、ブラジルのサンパウロ(気仙沼地域俳句協会2012)も含め1753句が集められた。2013年7月28日には1734句が集められた(気仙沼地域俳句協会2013)。
2.研究の方法
上記の俳句データを検討し、2012年の俳句と2013年の俳句を比較した。俳人の句数を数えた。自宅が震災地域に近いか遠いかを見るために、俳人の地域別分布を調べた。俳句の理解は、記述されている災害の知識、地域に関する知識、ニュースなどのマスコミからの情報の影響を受ける。俳句についての知識にも依存する。そのため、気仙沼地方に住む7人、地震災害地域外の7人を被験者にしたが。被験者には、収集した俳句を読んで、災害に関連した俳句を選択するよう依頼した。そして災害俳句を認識した人の数を集計した。
また、年の変化や居住地の違いなども分析した。
3.結果
俳人による句の数は、2012年には最高の投稿者が100句を寄稿し(図2)、ほとんどの詩人が2-4句を寄稿した。俳句の総数は2012年(1753)、2013年(1734)で似ていた。
俳人の空間分布分析(図3)は、気仙沼地区、宮城県の俳句が最も多い。興味深いのは、俳句は日本全国だけでなく、ブラジルのサンパウロからも送られた。これは、災害が心理的ネットワークを通じてより広範な効果をもたらしたことを示している。この効果は2012年から2013年にかけて減少していない。
14人の回答者をみると、2012年には778句が震災俳句として選ばれ、2013年には536句が選ばれた。震災俳句の数は、全てのレベルで2012年から2013年に減少した(図5)。また、震災俳句の減少はすべての回答者によって観察された(図6)。
4.災害俳句の内容
2012年に災害に関する多くの言葉が含まれていた。その中で最も頻繁に使用されたのは「津波」であり、その後に「復興」「被害」「災害」という言葉が続いた。2013年には「復興」が最も多く、「津波」と「被害」が2位と3位に落ちた。「瓦礫」「仮設」「震災」「祈」「災害」「鎮魂」「地震」などが減った。
5。結論
5.1俳句大会のデータによると、俳句の数は2012年から2013年に減少していない。
5.2俳人の空間分布も、2012年から2013年にかけて変化は見られなかった。
5.3一方、被験者の回答は、2012年から2013年の震災俳句は減少した。
5.4最も頻繁に俳句が言及されたのは2012年の津波と2013年の復興である。
謝辞:気仙沼地域俳句協会、国際俳句交流協会、伊藤俊二、小山都、井上能孝、石川真穂、荒井和雄、ジャンボール絹子、ジャンボール・リチャード、柴田和雄、柴田和代に感謝する。
参考文献
青木陽二、藤田均、熊谷圭介(2014) 2011年3月11日の東日本大震災によって作られた俳句の評価と理解,日本観光研究学会全国大会論文集29,205-208.
気仙沼地方俳句協会(2012) 復興祈念第24回気仙沼海の俳句全国大会事前応募句集1761句.
気仙沼地方俳句協会(2012) 復興祈念第24回気仙沼海の俳句全国大会事前応募句集1734句.
2011年3月11日に発生したマグニチュード9.0の東日本大震災は、人々に大きな影響を与えた。大きく住宅地を破壊し、多くの命を奪った。地震による人々への心理的影響はまだ進行中である。日本に特有の現象の心理的影響は俳句に反映された(青木・藤田・熊谷2014)。 続く再建(写真)の過程で、その地域は徐々に被害から回復している。多くの建設労働者が来ているが、気仙沼地区の人口は徐々に減少しており、この傾向は災害後も続いている(図1)。この再建作業が終了し、建設労働者やボランティアが訪れないとき、この地域にはどのような記憶が残るか?2012年と2013年の震災の直後に開かれた俳句大会で得られた俳句を分析した。
気仙沼地域俳句協会は、災害直後に2012年7月29日に「気仙沼海域俳句全国大会」を開催した。日本だけでなく、ブラジルのサンパウロ(気仙沼地域俳句協会2012)も含め1753句が集められた。2013年7月28日には1734句が集められた(気仙沼地域俳句協会2013)。
2.研究の方法
上記の俳句データを検討し、2012年の俳句と2013年の俳句を比較した。俳人の句数を数えた。自宅が震災地域に近いか遠いかを見るために、俳人の地域別分布を調べた。俳句の理解は、記述されている災害の知識、地域に関する知識、ニュースなどのマスコミからの情報の影響を受ける。俳句についての知識にも依存する。そのため、気仙沼地方に住む7人、地震災害地域外の7人を被験者にしたが。被験者には、収集した俳句を読んで、災害に関連した俳句を選択するよう依頼した。そして災害俳句を認識した人の数を集計した。
また、年の変化や居住地の違いなども分析した。
3.結果
俳人による句の数は、2012年には最高の投稿者が100句を寄稿し(図2)、ほとんどの詩人が2-4句を寄稿した。俳句の総数は2012年(1753)、2013年(1734)で似ていた。
俳人の空間分布分析(図3)は、気仙沼地区、宮城県の俳句が最も多い。興味深いのは、俳句は日本全国だけでなく、ブラジルのサンパウロからも送られた。これは、災害が心理的ネットワークを通じてより広範な効果をもたらしたことを示している。この効果は2012年から2013年にかけて減少していない。
14人の回答者をみると、2012年には778句が震災俳句として選ばれ、2013年には536句が選ばれた。震災俳句の数は、全てのレベルで2012年から2013年に減少した(図5)。また、震災俳句の減少はすべての回答者によって観察された(図6)。
4.災害俳句の内容
2012年に災害に関する多くの言葉が含まれていた。その中で最も頻繁に使用されたのは「津波」であり、その後に「復興」「被害」「災害」という言葉が続いた。2013年には「復興」が最も多く、「津波」と「被害」が2位と3位に落ちた。「瓦礫」「仮設」「震災」「祈」「災害」「鎮魂」「地震」などが減った。
5。結論
5.1俳句大会のデータによると、俳句の数は2012年から2013年に減少していない。
5.2俳人の空間分布も、2012年から2013年にかけて変化は見られなかった。
5.3一方、被験者の回答は、2012年から2013年の震災俳句は減少した。
5.4最も頻繁に俳句が言及されたのは2012年の津波と2013年の復興である。
謝辞:気仙沼地域俳句協会、国際俳句交流協会、伊藤俊二、小山都、井上能孝、石川真穂、荒井和雄、ジャンボール絹子、ジャンボール・リチャード、柴田和雄、柴田和代に感謝する。
参考文献
青木陽二、藤田均、熊谷圭介(2014) 2011年3月11日の東日本大震災によって作られた俳句の評価と理解,日本観光研究学会全国大会論文集29,205-208.
気仙沼地方俳句協会(2012) 復興祈念第24回気仙沼海の俳句全国大会事前応募句集1761句.
気仙沼地方俳句協会(2012) 復興祈念第24回気仙沼海の俳句全国大会事前応募句集1734句.