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[HDS10-03] 1771年八重山津波の波源
キーワード:琉球弧、八重山津波、地滑り
1771年八重山巨大津波は、明確なプレート間カップリングの証拠がない琉球弧の南西部で発生した。津波の発生間隔は500から1000年と推定され、そのの波源モデルは、プレート境界浅部の滑りあるいは上盤プレート内の活断層と地滑りなどが想定されてきたが、決着はついていない。今回、海溝沿いの地形図と反射断面を検討し、付加体が大規模に崩壊していることを見いだし、そこでの地滑りが津波波源になりうることが明らかになった。この地滑りモデルは今までの地質学的、地球物理学的研究とも調和的である。この大規模な付加体の崩壊は、斜め沈み込みによって生じた横ずれ断層によって付加体が変位したことによって発生したと考えられる。