[H-DS10] 津波とその予測

[HDS10-07] 津波防災研究ポータルサイトの紹介

★招待講演

*高橋 智幸^1,2 (1.関西大学社会安全学部、2.津波作用に関する研究レビューおよび活用研究小委員会)

キーワード：実験、調査、観測、ベンチマーク問題

津波研究においては，理論的な議論に加えて，実験や調査、観測が多数行われており，膨大なデータが蓄積されてきている．これらのデータは，現象の解明に役立つばかりでなく，将来の巨大津波による被害を予測するための様々な数値モデルの検証データとなることから，極めて貴重な資料といえる．そこで，土木学会海岸工学委員会内に津波作用に関する研究レビューおよび活用研究小委員会が設置され，既存データを体系的に整理し，多くの研究者や実務者が有効活用できる基礎資料を提供するための活動を行っている．
　同小委員会では，津波現象を発生・伝播・遡上，波力，侵食・堆積，漂流物・建物倒壊の４種類に分け，それぞれに関連した論文をレビューするとともに，それらの中からベンチマーク問題を作成した．そして，津波防災研究ポータルサイトを構築したので，本発表で紹介するとともに，その利用について議論を行いたい．