日本地球惑星科学連合2018年大会

講演情報

[JJ] 口頭発表

セッション記号 H (地球人間圏科学) » H-DS 防災地球科学

[H-DS11] 湿潤変動帯の地質災害とその前兆

2018年5月22日(火) 13:45 〜 15:15 201B (幕張メッセ国際会議場 2F)

コンビーナ:千木良 雅弘(京都大学防災研究所)、小嶋 智(岐阜大学工学部社会基盤工学科)、八木 浩司(山形大学地域教育文化学部、共同)、内田 太郎(国土技術政策総合研究所)、座長:小嶋 智

14:15 〜 14:45

[HDS11-02] 土砂災害対策高度化のための技術開発課題の提案

★招待講演

*内田 太郎1桜井 亘1 (1.国土技術政策総合研究所)

キーワード:土砂災害、技術的課題、予測

土砂災害対策として、施設整備によるハード対策と土砂災害警戒情報による警戒避難や土砂災害防止法に基づく土砂災害特別警戒区域等の指定による土地利用誘導などのソフト対策が進められてきている。年間の土砂災害による死者・行方不明者数は1980年代以降、ほぼ継続的に現象傾向にあった。一方、近年、降雨規模の増大により、深刻な土砂災害が頻発している。例えば、過去10年を振り返っても、2011年の紀伊半島大水害、2014年の広島土石流災害、2017年の九州北部豪雨災害など、大きな土砂災害が発生している。その結果として、土砂災害による死者・行方不明者数は近年、横ばい状況にある。そこで、今後さらに土砂災害対策を進めるためには、現状の対策技術の技術的な課題を検討・整理することが重要である。