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[HGG01-05] 保護区システムの現地化と森林「周辺域」の成立-インドの経験から
キーワード:インド、保護区、森林経営、周辺域
1970年代以降、森林は地球環境問題の焦点の一つとなり、保護や再生など国際的な取り組みの最前線となった。森林には保護区の設置が奨励され、保護区はエコロジカルなシステム統合の装置として世界中に普及していった。その間、同時に、分権化や「住民の参加」が称揚され、「地域住民」は保護区管理・経営の担い手として期待されるようになった。しかし、現実には、適正な管理が進む「森林」の一方で、その周辺には新たな地域が誕生し、その地域では、人間と動物のコンフリクトなど諸問題が噴出している。本研究では、これまでの調査研究を踏まえ、1)保護区システムの普及とその現地化、2)それに伴う物理的・制度的変化を詳らかにし、3)「周辺域」住民による地域ガバナンスの構造的可能性を検討する。